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塗装仕様で思う事……2021/06/16
つい最近会社の近所で施工させて頂きました時に思った事が有ります。
塗装仕様についてです。
外壁がALCの建物でした。お見積りのご依頼を頂きましてお伺いしました所、ご近隣の殆どがセラミック系の塗料で塗り替えをされていました。お客様も関心を持つのは必然だと思います。
昔から、セラミック系の材料を売りに高額な塗り替えを推奨している営業系の会社が複数有ります。その現場を見るたびに思っていた事が有ります。下地がモルタルやコンクリだったら問題無いと思うのですが、窯業系やALC外壁にも何の迷いもなく塗装されています。ちゃんとデメリットもご説明した上でご契約しているのなら何の問題も無いのですが…..
セラミック系の塗料は、塗膜が固くて厚いのが特徴ですが、その特徴が以下のような現象を起こします。
ALCには目地が有り、そこにはコーキングが打ち込んで有ります。コーキングは弾性で表面がツルっとしています。そこにセラミック系の材料を塗装しますと、塗料が滑って重力で下がり気味に仕上がる事が有ります。何が問題かと言いますと、滑ると言う事は密着があまり良くないという事になります。
もう一つの問題点は、経年と共に目地部の塗料にかなりの割合でヒビが入ります。先に述べた通り密着が悪いのが要因の一つだと思います。また、塗膜が固くて厚いのでコーキングの伸縮に追随できないのだと思います。更に、経験の少ない職人が施工しますと、施工後すぐにヒビと言いますか、塗料が割れると言いますか…見た目はヒビと言うしかないのですが、塗料が肌別れした状態で仕上がる事も有ります。
例外的に、この材料でも割れない時も有ります。それは、達人的な腕前を持った職人が、適正な塗膜で仕上げた時です。でも、そのような職人さんは最近あまり見かけないですね!
長くなってしまいましたので、窯業系外壁はまたの機会にしたいと思います。
塗料に付加価値を付けて高額にしたい気持ちは分かるのですが、やりすぎは良くないと思います。これからの季節は、例年、遮熱、断熱塗料を売りにする会社が増えると思いますが、良く考えて塗料を選ばれる事を願っております。
適正塗料、適正価格が一番良いですよね!参考なれば幸いです。