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(続き)塗装仕様で思う事…..セラミック系 石彫仕上塗料について2021/06/17
今回は窯業系サイディング外壁についてです。
この外壁にタイトルの材料を進める方が(主に営業会社)おられます。弊社的には???です。いくつか心配点が有ります。
1.密着について:石彫の材料は簡単に言いますと骨材をノリで固めると同時に外壁に密着させる感じです。サイディングの種類にもよりますが、表面がツルっとした感じのサイディングの場合、「大丈夫?」と思ってしまいます。
2.コーキング部:これはALCと同じなので、そちらを参考にして頂ければと思います。
3.外壁の重ね部:コーキング部目地では有りません。サイディングと言うのは1枚の板で構成されている訳では有りません。板を重ねて構成されています。その重ね部に隙間が有ります。その隙間が塗料で埋まり切らず、見苦しい仕上がりになる事が多く有ります。それを防止するには、隙間をコーキングで埋める事が必要になります。普通の塗料でもなる事は有るのですが、セラミック系の材料は厚みが有るので、より目立ちます。その隙間を埋めようと塗料を多く塗布しますと、塗膜が厚くなりすぎてダレた仕上がりになる事が有ります。また、後に塗膜にヒビが入る事も有ります。他の方法で考えられますのは、隙間をコーキングで埋めてしまうと言うことです。外壁内に隙間を確保した外壁だったら問題無い(多少心配です)のですが、隙間が全部なくなりますと、湿気の抜け何処が少なくなりますので、結露や、外壁の腐食を助長する原因になります。また、目地と同じ事も起こります。
4.外壁の一部を交換したい時:隙間をコーキングで埋めた場合は、それをカットすると言う手間が増えます。また、交換後に塗装しますが、色の違いが普通の塗料より顕著です。費用も高くなります。塗装してからどれくらいの期間が経過したかにもよりますが、普通の塗料で有れば経年と共に色が揃ってきます。(完全に一緒にはなりません)セラミック系(石彫)の場合は、そろう事は無いと思います。
5.次の塗り替えをどうするか?(ALCの場合も):営業系の方はまずそこには触れないと思いますが、弊社的には、次の塗り替えはどうするんだろう?といつも気になってしまします。汚れないうちに洗浄してクリヤーだけ塗装する方法も有りますが、何年目にやる?汚れないうちだとすると5年くらいですかね?汚れだけならまだしも、日当たりの良い面は色が変化します。弊社もこの材料で仕上げてある現場の塗り替えのご相談を受けることが時々御座います。大抵の場合、色あせています。「そりゃあそうですよね?高額な塗り替えをされたんだから、長く持たせたいですよね!」結局、普通の塗料で塗りつぶしになるなんて事に…..また同じ材料(セラミック系)で…と言う神様のようなお客様もおられますが、気の毒でなりません。この塗料は、最後にクリヤーで仕上げています。(違う材料も有ります)そのクリヤーの効力が無くなって放っておくと、ノリで固められていた骨材が「ボロボロ」ととれてしまう事が有りますのでご注意ください。そうなったら、余計な工程が発生します。普通の塗料で塗りつぶすにしても、この仕上を塗り替える専用の塗料は私の知る限り有りません。(有ったらごめんなさい)メーカーに質問しても当たり障りのない返答しか返ってきません。結局のところ、材料屋さんと施工会社の経験値で施工する事となります。
文章にまとまりが無くていつもすいません。またまた長くなってしまいましたので、この辺で失礼します。
ご質問等お座いましたら、ホームページよりお気軽にお問い合わせください。ご回答が長くなり鬱陶しいかも知れませんが……押し売りはしませんのでご安心ください。<m(__)m>